今回はpythonの環境構築についてです。

以前こんな記事を書きましたが,研究などでpythonを使う場合は今回紹介するAnacondaをインストールすることをおすすめします。

macでのインストール方法は上の記事に記載していますのでご参照ください。

それでは早速本題です。

Anacondaとは

pythonには沢山のライブラリがあり,データ分析,数値計算,機械学習など様々な目的にあったライブラリをインストールして使うことができます。

何か必要なライブラリがある場合は以下のコマンドを叩く必要があるかと思います。

$ pip install (ライブラリ名)

これって結構面倒ですよね?

そんなときに便利なものがあります。

それが今回するAnacondaです!!

理工学系の方で研究にpythonを使おうとしている方はこれ一択でしょう!(過激派)

Anacondaはpython本体と理工学系の研究でよく使われるライブラリ(パッケージ)群をセットにしているディストリビューションです。

研究で使うようなライブラリは結構元から入っていてとても便利です。

ちなみに僕はpythonを使う際は殆どAnacondaで書いています。

Anacondaには他にも色々とメリットがあるので少しだけご紹介します。

パッケージマネージャ「conda」を使おう!

上で少し登場しましたが,pythonにはpipというパッケージマネージャが存在しています。

これも便利なのですが,Anacondaを使う場合は独自のパッケージマネージャ「conda」を使いましょう!

Anacondaでもpipを使うことが出来るのですが,場合によっては競合が起こってしまうことがありますので出来るだけcondaを使うようにしましょう。

condaの使い方をよく使うコマンドだけ簡単にご紹介します。

まずは現在インストールされているライブラリを表示するコマンドです。

$ conda list

すごい数のライブラリが表示されたと思います。これが元からAnacondaに入っているライブラリです。

では次にライブラリのインストールコマンドです。これが最もよく使うコマンドだと思います。

$ conda install (ライブラリ名)

実際に実行してみるとなんやかんや出てきた後に”Proceed ([y]/n)?”みたいな表示が出ますのでyと打ってEnterを押します。

あとよく使うコマンドはアップデートでしょうか。

Anaconda自体のアップデートとAnacondaに入っているライブラリのアップデートがありますのでどちらも紹介します。

まずはAnaconda自体のアップデートです。

$ conda update -n base conda

次にライブラリのアップデートです。特定のライブラリをアップデートする場合は以下のコマンドを叩きます。

$ conda update (ライブラリ名)

Anacondaに入っている全てのライブラリをアップデートすることもできます。

$ conda update --all

他にも沢山コマンドがありますが,今回は紹介程度にしておきます。

皆さんも是非conda使ってみてください!

Anacondaに標準搭載されているIDE「spyder」で開発効率UP!!

以前pythonには「対話モードによる実行」と「プログラムファイルを作成して実行」の2パターンがあると紹介しました。

※詳しくは以下の記事を見てください。

Anacondaには元から「spyder」というIDE(Integrated Development Environment: 統合開発環境)がついています。

実はこのspyder

「対話モードによる実行」と「プログラムファイルを作成して実行」どちらも1つのウィンドウで実現できます!!

更にspyderはクロスプラットフォームな開発環境で,macでもwindowsでも殆ど同じように使用できます!

便利ですね!実は他にもPyCharmやAtomなどでも同じような機能が実現出来るのですが,spyderはシンプルで(個人的には)とても使いやすいです。

PyCharmは有名なIDEでとっても多機能なので検討しても良いと思いますが,ユーザ登録が必要だったりするので先ずはspyderから入ってもいいと思います。

ではspyderの起動方法と使い方を簡単にご紹介します。

まずは起動ですがとっても簡単です。以下のコマンドを実行してください。

$ spyder &

少し待ったら起動すると思います。「&」は無くても良いのですが,つけない場合はspyderを開いている間ターミナルを使用出来なくなります。

起動すると下のような起動画面が出てくるかと思います。

spyderの画面

①はテキストエディタと同じことができる領域で,ここでプログラムファイルを作成することが出来ます。更に補完機能等も標準搭載しており,pythonを書くにはとても分かりやすいかと思います。

②がIpython consoleで,対話モードがここで実行出来ます。

とても便利ですね!今回はspyderの具体的な使用方法は説明しませんが,要望があれば記事を書こうかと思います。

まとめ

今回は研究目的の利用に便利なAnacondaについて簡単に説明しました。

Anacondaでインストールできないライブラリもあったりするのでそういった場合には他の方法を使ってくださいね。

それでは皆さんよいプログラミングライフをお過ごしください!