近年新型コロナウイルスの影響でZoomを使って遠隔会議や遠隔講義をする方は多くなってきているかと思います。
かく言う僕も在宅勤務になりZoomで会議をしたり勉強会をする機会が増えてきました。
本記事ではそんなZoomでの勉強会のやり方と必要機材の紹介,ホワイトボードの保存→pdf化について纏めたいと思います。
目次
Zoomの使い方
まずはZoomを使ったことがない方もいらっしゃるかと思いますので簡単に「Zoomとは何か」ということとZoomの使い方を簡単に紹介したいと思います。
Zoomとはビデオ会議ツールの一つで,「Skype」だったり「Discord」のようなものだと思ってもらって良いと思います。
公式ホームページはこちらになります。
右上の「サインアップは無料です」からサインアップしてZoomアプリをインストールします。
※実はZoom会議の参加には登録は必要ないのですが,ミーティングを作成するためにも登録しておきましょう
アプリを開いたら以下のようなログイン画面が出てくるかと思いますので登録した情報でログインします。
ログインしたら次のようなホーム画面が出てくるかと思います。
ここまで来たら一度機材の動作を確認するためにもミーティングを開始してみましょう。
※以下説明するのは自分一人だけ参加するミーティングですので安心してお試し下さい
図の左上にある「新規ミーティング」をクリックすると開始できます。
開始するとまず次のようなポップアップが現れます。
最初は機材の動作確認のために下の「スピーカーとマイクをテスト」をクリックしてテストしてみましょう。
問題なければミーティングに参加します。
次のような画面が表示されると思いますが,これがミーティング中の画面です。
ミーティングに誰か招待したい場合には下のバーの「参加者」→「招待」から招待URLを取得して伝えればオッケーです。
会議などのフォーマルなミーティングを主催する場合にはホーム画面の「スケジュール」から事前にスケジュール予約を立てるのが良いでしょう。
Zoomの時間制限について
実はZoomの無料ライセンスでは40分という時間制限があります。
この時間制限がなくなるのは以下の条件を満たす場合です。
- ホスト(会議の主催者)が有料ライセンスである。
- 参加人数が2人までの会議である。
- 特典ギフトを利用する。
- 新型コロナウイルスの対応支援により時間制限を解除されている。
まず業務上の多人数利用であれば1.の有料ライセンスを購入することをオススメします。
勉強会など個人的な利用であれば2人で会議を開催という場合もありますので,その場合には2.に該当するため気にせず利用することができます。
3.については40分経った時にホストに時間制限ギフトがプレゼントされる場合があるようです。これは不確実な方法なので期待はしない方が良いかと思います。
4.は新型コロナウイルスの影響で(オンライン講義等により)教育機関のZoom利用が急速に増加したことによる特別支援です。
教育機関で発行しているメールアドレスでZoomの無料アカウントに登録していれば該当している可能性があります。
確認方法としては,ホーム画面の右上のアイコンからメールアドレス付近にカーソルを合わせた際に以下のようなポップアップが出れば該当しています。
Zoomを使ったオンライン勉強会
会社内の勉強会だったり友達との勉強会だったり,はたまた趣味の勉強会だったりと昨今オンラインで勉強会をしたいという需要は多いのではないかと思います。
僕は数学が趣味で,数年前から色々なビデオ会議ツールでオンライン勉強会を毎週行っているのですが,現状Zoomが一番使いやすいのではないかと考えています。
その理由は安定性や直感的な操作感というのもありますが,一番の理由は
ホワイトボード機能が搭載されている事
だと思います。
他のビデオ会議ツールにも搭載されている場合がありますが,Zoomがリアルタイム性や安定性,使い易さで優れていると実感しています。
ホワイトボード機能を少しだけ説明すると,Zoomのミーティング画面上の真っ白なキャンバスにリアルタイムで参加者が字を書いたりできるような機能になります。
この機能があるのでZoomはオンライン講義にも非常に適していて,採用している大学も多いようです。
オンライン勉強会の流れ
ここではオンライン勉強会開催の流れを説明します。
勉強会のメンバー集めから紹介しますが,必要に応じて読み飛ばして下さい。
・オンライン勉強会の企画
オンライン勉強会の魅力の一つは興味や目的の合う見知らぬ方々と勉強ができる事かと思います。
もしかしたら専門家の方が参加して有益なお話を聞けるかもしれません。
よく利用される勉強会の開催ツールはconnpassかと思います。
自分で企画するのも良いですし,既にある勉強会に参加してみるのも手かと思います。
意義ある勉強会を開催するためには進め方が重要かと思いますので,「予習を必要とするか」や「進行役を回すか」ということは事前に十分考えて,実行できる範囲で決定するのが良いかと思います。
その他にもTwitterなどのSNSで呼びかけても良いかもしれませんね。
・Zoomミーティングでの流れ
勉強会によっては事前に予習して資料を作っておいてそれを見せながら進めるという形式もありますが,ここでは当日ホワイトボードに文字(数式)を書きながら進める方法をご紹介します。
まずミーティングを開始したら進行役の方にホストを委託して,ホストは下のバーにある「共有」→「ホワイトボード」からホワイトボードを開きます。
↑こんな感じでホワイトボードが出てきてリアルタイムで書いたものが参加者と共有されます。
あとはホワイトボードに要点を纏めながら進めるなどして進めていきます。
ページを追加する事も可能で,追加は右下の「+」の付いたボタンをクリックすればオッケーです。
・ホワイトボードの保存とミーティングの終了
勉強会の終了時には作成したホワイトボードを保存しましょう。ペン色を変えるツールバーの「保存」をクリックすればpng形式で保存できます。
これでPC上にホワイトボードの内容を保存できるのですが,1枚1枚を別々の画像ファイルとして保存するので見直す時に少し不便です。
そこでこれらの画像ファイルを1つのpdfファイルにまとめる方法を後ほど紹介します。
ホワイトボードの内容を保存できているのを確認したら次回の開催日時を確認してミーティングを終了しましょう。
ホワイトボード画像のpdf化
ここでは複数のホワイトボード画像(png画像)のpdf化方法をご紹介します。
外部サービスを利用することも出来るかと思いますが,ここではpythonというプログラミングコードを用いた自己完結の方法を紹介します。
pythonが使える環境にする必要がありますので環境構築がまだの方は適宜以下の記事をご参照ください。
以下がプログラミングコードになります。
import os import img2pdf from PIL import Image, ImageOps from natsort import natsorted if __name__ == "__main__": input_dir = "." filename = "20210123" output_path = "%s/%s.pdf" %(input_dir, filename) theta = 0 count = 0 file_list = os.listdir(input_dir) file_list.sort() for i in file_list: if i.endswith(".png") or i.endswith(".PNG") or i.endswith(".JPG"): im = Image.open(input_dir+"/"+i) im = im.rotate(theta) rgb_im = im.convert('RGB') rgb_im.save(input_dir+"/"+str(count)+".jpg") im.close() count += 1 if count!=0: file_list = os.listdir(input_dir) file_list = natsorted(file_list) # natural sort with open(output_path, "wb") as f: f.write(img2pdf.convert([input_dir+"/"+i for i in file_list if i.endswith(".jpg")]))
これを例えば「image2pdf.py」のような名前で保存して,実行すればpdf化が可能です。
上のコードのまま利用するのであればプログラムコードがあるフォルダにpng画像を全て入れてから実行してみて下さい。
オンライン勉強会のためのオススメ機材
ここではオンライン勉強会を実施するためのオススメ機材を紹介します。
勉強会で重要なのはストレスなく文字(数式)を書けることかと思います。
勿論マウスでホワイトボードに文字(数式)を書いてもいいのですが,なかなか思い通りに書けないし時間も掛かってしまいます。
この観点から実は個人的なオススメは
「iPad」 + 「Apple Pencil」
を使うことです!
(僕はこのセットで毎回やっています)
iPadは勿論マイク内蔵ですし,殆どPCと同様にZoomを利用できます。
更にApple Pencilを購入すれば画面上に直接スラスラと文字(数式)を書けます。
それほどスペックとしては必要ないのですが,画面が小さいと文字を書きにくいです。
個人的には価格とスクリーンの大きさから以下のiPad Airがオススメです。
Apple Pencilは第一世代でも第二世代でも良いのですが,第一世代は丸いので転がってしまう点とワイヤレス充電が出来ない点から強く第二世代をオススメします。
(僕は最初第一世代を買って後悔しました…)
Apple Pencilを利用するなら文字が書きやすいフィルムも一緒に購入する事をオススメします。
これだけで十分オンライン勉強会を実施できます。
非常にストレスなくできてオススメなので是非お試しください!
この他PCでやりたい方もいらっしゃるかと思いますのでそちらもご紹介しましょう。
(僕も「iPad」+「Apple Pencil」に出会う前はPC(MacBookAir)でやっていました)
まずPCの購入から考える方はマイク内蔵のものを選ぶのが良いでしょう。
個人的にオススメなのはMacBookシリーズです。
Macはクロストークキャンセル機能が優れているので内蔵のマイクとスピーカを使っても殆どハウリングが起こりません。
今だとだいぶ価格も下がったので,特に拘りがなければMacBook Proを選ぶのが良いでしょう。
もし持っているPCを使う場合はマイクが内蔵されているか確認しましょう。
内蔵されていない場合は適当なマイクを購入する必要があります。僕が使ったことがあるものでオススメは以下のマイクです。
非常に小さくて音をよく拾いますし,スタンドもついているのでかなり便利です!
最後に文字を書く機材ですが,PCの場合はペンタブ又は液タブというものを購入することで解決できます。
どちらもPCで絵を書くためのもので,付属のペンでスラスラ絵や文字を書くことができます。
この二つの違いとして,ペンタブはPCと接続すると一つのアクセサリーとして認識されて,タブレットがPCの画面上とリンクするものですが,
液タブはタブレット自体がディスプレイとして認識されてタブレット上にPCの画面が表示されます。つまり画面の上でペンを動かすのが液タブです。
基本的には液タブはディスプレイ内蔵で,高額なのですが勉強会が目的であればペンタブで十分でしょう。
コスパが良いペンタブとしてワコムのものが有名ですので紹介しておきます。
これでPC上で勉強会するための機材も揃いました!
まとめ
今回は,僕の経験からZoomを使ったオンライン勉強会の流れや必要機材をご紹介しました。
また,ホワイトボードを使う場合の画像ファイルのpdf変換方法についても述べました。
オンライン勉強会についてはどのビデオ会議ツールで実施するか,どういった形式で進めるかなど様々ですが,機材についてはどの形式でも共通して利用できるので購入する価値があるかと思います。
今までオンライン勉強会という存在を知らなかった方も,何か新たな事を学びたいのであれば是非試してみてはいかがでしょう?